糖尿病について
最近、成人病特に糖尿病の方から質問が多いので紹介させていただきます。糖尿病は、色々な理由で血液中に糖質が多くなってしまう病気です。インスリンというホルモンが血液中から細胞へ糖質を運んでくれますが、この働きが弱くなる、または運ぶ糖質が多くて間に合わないことなどが原因です。
治療は、薬剤、運動、食事療法にわかれます。まず薬剤です。さまざまな理由でインスリンの分泌が弱くなっている方にインスリンを投与します。最近は、血液中の余分な糖質を排出する薬もできました。次に運動です。散歩をしてください、と言われた方が多いと思いますが、これは有酸素運動をして血液中の糖質を消費するためです。無酸素運動の役割は、筋肉量を増やして糖質を蓄える場所を増やすことです。
血糖値の上昇を防ぐ
最後に食事です。空腹時にいきなり糖質をたくさん食べると急に血糖値が上がります。インスリンが追いつかなくなり糖が血液中に残ってしまいます。野菜や前菜から食べることが推奨されているのはゆっくりと血糖値をあげるためです。3食食べるのも急激な血糖値の上昇を防ぐためで、間食を禁止しているのは、インスリンが常に出ている状態になると、インスリン受容体の反応が鈍ったり、生産が間に合わなくなるためです。このように高血糖は、過剰にインスリンを必要としたり、常に出ているために不足したり、筋肉量が足りず貯蔵できないことが原因です。
上記をお読みいただくと、健康管理とほぼ同じことに気づきます。成人病は、生活習慣により引き起こされることがわかります。
骨について
骨のお話を付け加えさせていただきます。骨も皮膚と同じように常に代謝と合成を繰り返しています。カルシウムやリンなどの骨を作る成分が血中から骨に吸収され合成を、骨の一部が分解され同じくカルシウムやリンが血中へ移動します。若年層は、分解と吸収が盛んで吸収が優位な状態です。老年層は、分解が優位な状態です。そのため血液中にカルシウムが不足しているのは、若年層です。老年層は骨を丈夫にするためにはしっかり日光にあたったり、歩いたり運動したりと骨に負荷をかけ、貯蔵庫を増やすことが大切です。実際に血液を調べてみると骨粗鬆症の方の血中カルシウム量は正常の方がほとんどです。身体の輸送路は血液であり、貯蔵庫は細胞です。これが常に循環しエネルギーを作り生活ができるわけです。貯蔵庫を増やすために運動をすることは大切ですし、循環をさせるために規則正しい食事は大切です。
健康管理の継続を
人は、環境や習慣を変えるとストレスを感じます。そのため変化には、我慢が必要になります。三日坊主という言葉がありますが、だいたい3日以内に80%の方が元に戻るようです。逆に1週間継続すると80%の方が習慣になるようです。さらには、4週間続けると自分のものになるようです。健康な身体は何よりの宝物です。よろしければこの機会に考えてみてください。
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