インフルエンザワクチン・コロナワクチンの予約を希望の方は、 「インフルエンザワクチン予約専用ページ」「コロナワクチン予約専用ページ」より予約をお願いいたします。ゴールドジム東浦和さいたまの運営も行っております。

心とからだの健康づくり新聞

代謝について

代謝と年齢
代謝は歳を重ねるごとに変化すると考えられ、代謝率の低下は、便秘や肥満の原因とされてきました。しかし、代謝率が年齢ごとにどう増減するかはほとんど分かっていません。最近になり米・デューク大学にて調査をしたところ、代謝率は20代〜50代で落ちないことが判明しています。歳をとってウエストが太くなるのは、代謝のせいではないのかもしれません。筋肉の成長しかり、代謝しかりと以前より当然とされてきた常識が否定され始めております。

基礎代謝と生活代謝
研究は学術誌『Science』に掲載されています。20代〜50代まで代謝は落ちず、代謝が落ちるのは60代からとの研究結果がえられました。代謝は大きく基礎代謝と生活代謝に分けられます。基礎代謝とは、何もしなくても身体が勝手に消費するエネルギー量です。基礎代謝が上がると、体温が上昇し、免疫力が上がったり、太りにくくなります。生活代謝とは、生活の中での活動による消費です。身体を動かすほど代謝量が上がります。

代謝率について
研究チームは、29カ国を対象に、生後8日〜95歳までの計6421名の膨大なデータを収集分析し、各人の1日の総エネルギー消費量を測定しました。吸収した物がどれだけ早く尿から排出されるかを調べることで、体が消費する1日のエネルギー量を測定します。結果として代謝率は乳幼児期にピークを迎え、20代に入るまでに約3%ほど低下することが判明しました。10代は成長期に当たりますが、思春期1日の必要カロリーの増加はなく、代謝の急上昇は見られていません。そして、20代〜50代の間は、代謝率が最も安定し、低下することなく横ばいになっていたのです。また、男性と女性の代謝率の変化には、実質的な違いがありませんでした。つまり、中年太りは、代謝の低下が原因ではないと考えられます。

代謝率の謎
代謝率はいつから低下するのでしょうか?代謝率が明確に下がり始めるのは60歳を過ぎてからでした。60代に達すると、年に0.7%ほど低下しますが、それでも低下率はわずかなもので、大きな急落はありません。これは、筋肉量が少なくなるだけでなく、細胞の働きが鈍くなるためです。逆に代謝率が最も大きく変化するのは、生後1年の間ということもわかってきました。1歳児は、大人に比べると、体格比で約50%もはやくエネルギーを消費しており、この時期の代謝率は急上昇しているのです。これは、赤ちゃんの細胞内で何かが起こり、活動的になっていることを意味しますが、その詳しいプロセスはまだ分かっていません。

代謝を上げるメリット
代謝には、基礎代謝、生活代謝、食事代謝があります。エビデンスがあるほどの個体数で調査が進んでおりませんが、BMIなどの指数が正常に近い方々は生活代謝が高いことがわかっております。基礎代謝をあげるということは、排出を増やすことです。生活代謝をあげるということは、循環を活発にすることです。運動などにより生活代謝が上がった状態は、細胞内に蓄積する糖質や脂質を分解しやすくします。基礎代謝が変化しない状態では、生活代謝をあげることにより体内循環が活発になり、糖化や脂肪の蓄積を抑え、体型の維持をしやすくすると考えられます。

効率の良い生活へ見直しをしていく手掛かりとなれば嬉しいです。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。