お役立ちコラム - 益子整形外科

お役立ちコラム

痛風を食事でコントロール

2016/02/15
  最近医学的な話が多いせいか、色々な病気に対して運動や食事でコントロールするにはどうしたらよいかという質問を受けます。そこで今回は痛風についてお話しを致します。

今回の質問です。
尿酸値が高くなりやすいので薬を服用して治療している。経過は良好だが薬を服用しないで食事や生活習慣の改善でコントロールは出来ないか?

質問されたのは、40代で肉体労働をされている方です。

まず痛風とは血中の尿酸値が高くなる病気です。この状態が続くと関節が炎症を起こし、特に母趾の第一関節に多く発症します。さらに炎症が続くと、関節が変形し結節が出来ます。結節とは関節周囲に不純物が沈着した状態です。結節ができると歩行障害を引き起こし、手術が必要になる場合もあります。

今回質問を頂いた方は、当院で薬剤を使用しコントロールされています。治療を開始した時に食事や生活の注意点についてお話をしましたが、その時はまだ実感が湧かず薬の服用を選択されました。最近はコントロールも良好であり、食生活や生活習慣を変える事によりコントロール出来ないかというご質問です。

当院では痛風の方が来院されるとパンフレットを渡しています。その食事内容をみると多くの方がこれでは力が出ないよ    と笑われます。確かにそのとうりで、プリン体を含んでいない食品を集めるとほとんど精進料理のようになってしまいます。逆に尿酸値が上がりやすい食品はレバーや魚卵・甲殻類、肉類などプリン体が多く含まれる物です。バワーが付く食品は尿酸値を上げる物が多いです。

長くなりましたが今回の質問の答です。

ポイントはしっかりとエネルギーとなる食品を摂取しプリン体を含む物を極力避ける事です。エネルギーを作り出すには炭水化物とタンパク質の摂取が必要です。特に肉体労働の方であれば1日に必要なカロリーを一般の方より約30%ほど多く摂取する必要があります。炭水化物はプリン体を多く含んでいませんので必要量を摂取頂いて構いません。タンパク質は動物性と植物性をバランス良く摂取する必要があります。植物性のタンパク質にはプリン体はほとんど含まれていませんが、動物性では注意する必要があります。肉類では特に鶏肉を中心に摂取します。牛肉を摂取する時には脂肪分の少ない部位を選びましょう。モモ肉やヒレ肉がお勧めです。また、魚介類の卵や甲殻類にはプリン体が多く含まれますので、気をつけなくてはなりません。さらにこの年代の方は、飲酒する機会が多いと思います。発泡酒などでプリン体0と宣伝している物もありますし、芋焼酎は比較的含有量が少ないです。それ以外のアルコール類には多く含まれています。特にビールやウイスキーですね。また、日常生活では水分をしっかり摂取する事を心掛けましょう。これは体内の尿酸を中和するためにとても重要です。

痛風の患者さんの食生活を聞いてみるとプリン体を多く含む食品を好む傾向があります。少しの我慢で十分に食事でコントロールする事は可能だと思います。


次回は、食事だけで体重をコントロールする方法について書きます。
 
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