お役立ちコラム - 益子整形外科

お役立ちコラム

骨を丈夫にして筋力増加を

2016/01/25
  前回は高齢者のトレーニングについて、特に歩行の改善について書きました。筋肉は年令を重ねても肥大化させることは可能です。しかし支えている骨は違います。年令を重ねると脆くなるため、ご自身の状態を理解しケアをする事はとても大切です。

何故骨の構造が変化するのか?

骨は常に代謝を繰り返しています。合成と分解が常に行われている状態で、年令によって変化します。成長期は合成が強く、年令を重ねると分解が盛んになります。そのため成長期には、骨を造るために必要な成分を摂取する事が大切であり、年令を重ねると合成を促進させるのと同時に分解を抑えてあげなくてはなりません。

まず合成するために必要な成分をしっかり摂取する必要があります。ビタミンDやカルシウム、リン、カリウムなどです。日光を浴びたりすると活性化するものもありますが、食事からの摂取が基本です。青魚にはビタミンDが、納豆にはカリウムが多く含まれています。この中で一番重要視されているのはビタミンDです。理由はそれぞれの役割を理解すると分かりやすいです。上記のうち単純に骨の成分となるのは、ビタミンD・カルシウム・リンで、これらが無いと骨は造られません。その中でビタミンDはもう一つ重要な役割を担っています。身体の老廃物は尿や便として体外に排出されますが、同時にカルシウムなど骨に大切な成分も一緒に出て行ってしまうのです。ビタミンDは腎臓でカルシウムを再吸収する役割を担っています。骨を造る機能と血中カルシウム濃度を上げる働きをしているのです。また、カリウムは単体では骨の原料にはなりませんが、カルシウムなどを骨にくっつける接着剤の役割をしています。

ひとつ注意しなくてはならないのは、ご自身が摂取していると思われる内容と実際に摂取されている内容に違いがある場合です。これは環境に左右されます。大家族で小さなお子さんと食事をされる機会が多い方ですと、量が増えがちになり栄養が過多になりやすいです。逆にご夫婦だけで食事をされている方ですと、食べているつもりでも量が少なく必要量が摂取出来ない傾向にあります。

次に分解を抑制する方法です。

まず骨にストレスを掛ける生活を心がけましょう。具体的には運動です。歩くことによって骨に刺激を加えることが大切です。また、薬を服用する事を考える必要があります。薬と聞くと拒否反応を示す方がいるかもしれませんが、年令に拮抗することを考えると一考するべきです。現在では、色々な種類の薬が開発されていますので、内科的疾患がある方でも安心して服用が可能です。

骨の状態は人それぞれ違います。しっかりと現在の状態を把握し、足りない部分を補うような生活を心掛けましょう。

骨粗鬆症と運動というのは、今後高齢化社会を迎える日本にとって最大のテーマです。毎日健康に生活する為に少しでも参考にして頂ければと思います。

最近は、医学的なお話しが多いため患者さんからは病気と食事と運動を合わせた質問が多いです。次回は痛風について書かせて頂きます。


 
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